ダンシングベイビー
先日ケイタの幼稚園でお誕生日会の催し物にブレーメンの音楽隊のお遊戯をやった。僕は観に行けなかったのだが、カミサンが撮ってきてくれたビデオの中で、犬の着ぐるみをつけたケイタがお友だちと嬉々として踊っていた。
小さい子供たちが着ぐるみ姿で踊っている様子はとても可愛らしい。
ケイタは小さい頃から踊るというか音楽にあわせて身体を動かすのが大好きで、幼稚園のお遊戯など人一倍オーバーなアクションで踊る。観ている僕たちにも、力いっぱい全身で楽しんでいる様子が伝わってくるので、幼稚園のお遊戯はいつも楽しみだった。
そのケイタも今春には小学校に入学する。たぶん小学校ではこんな可愛いお遊戯などしなくなってしまうのだろうと思うと少しさびしい気もするが、また数年もするとガクがオーバーアクションのお遊戯で僕たちを楽しませてくれるにちがいないと思うのだ。
このごろガクもTVのアンパンマンを見ては一緒になって踊っている。身体を動かすことが基本的に好きなようでジャンプを繰り返している様子が数年前の兄によく似ている。
ジャンプをくり返してそのままボディアタックを仕掛けてくるガクを防ぐための有効な手だては今のところない。人のひざの上でも平気でジャンプを繰り返すので、身体を支えているのはたいへんなのだ。言葉で『痛いッ』と訴えてみてもガクは耳を貸そうともしない。聞こえない振りをしてジャンプを続けて遊んでいる。
先日、寝転がっている僕のお腹の上でこれをやられた。何回かは日ごろ鍛え上げている腹筋でしのいだが、何度目かに膝からみぞおちに落ちてきた時には息が止まりそうになった。
他にもオムツとズボンを膝下までずり下ろして部屋の中を走り回っていることがよくある。
たぶんガクにしか分からない理由があるのだろうけれど、モチモチしたお尻をだして踊りながら裸族のような奇声を上げている。
フルチンでぐるぐると走っている様子は、理由は分からないもののなんだかとても楽しそうだ。