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(ケイタ)
席替え 先日ケイタのクラスの席替えがあった。 窓際の席がいいといっていたのだが、今回も廊下側の席になったのが不満らしかった。ケイタの学級では席替えが頻繁にあるらしく、一つの学期で2、3回あるという話だった。 席替え… そういえばそんなこともやってたよなー、 自分の学校時代が遥か昔の霞の彼方の思い出になってしまった今となっては、そんな他愛もないことで一喜一憂していた小学生の頃が懐かしくも恥ずかしい。 席なんてクラスの中でどこでもいっしょだ。勉強するんだから黒板が見やすいところだったらどこでもいい…なんていうのは子どもの頃の気持ちを忘れてしまった大人の言い草だ。 思い出してみると、ケイタが望むように窓際の席というのは、僕も好きだった。時計の針の進み方がやけに遅く感じられる退屈な授業を受けている時には、窓の外の景色を眺められる席というのは実際うらやましく感じられたものだ。これが廊下側の席だと壁に貼られた習字や画用紙の絵ぐらいしか眺めるものがない。上手くもない習字や画用紙に描かれたヘタウマ画のようなデッサンの歪んだ絵を眺めていると、ただでさえ進み方が遅い時計の針がそれこそ止まったように思えてきて悲しかったものだ。 そんなことを懐かしく思い出していると、ケイタが 「○○くんは、△△ちゃんの隣がいいっていうんだ」 というようなことを言い出した。これは席替えに関するまた別の側面の方に話の展開が進みそうだ。バレンタインディも近づいてきた今日この頃になんとまあタイムリーな話題なのだろうと話をそちらの方に向ける。 「へぇー、そんなことをいう(男の)子がいるんだぁー」 「□□くんも、△△ちゃんがいいっていってた…」 「そうかぁー、△△ちゃんというのは人気がある女の子なんだなぁー。ケイタは誰の隣がいいんだ?」 そう尋ねると、あまり考えもせずに即答してきた。 「オレは、○○先生(担任の女の先生)の隣がいい」 「…………」 「だって、先生の隣だったら、いろいろ教えてくれるじゃないか」 ちょっと質問の意味が違うのだけど、ああ、なるほど、君はまだそういうレベルなんだね、という言葉を飲み込みなから、僕は「そうかぁー、先生の隣だったらわからないことをすぐに聞けるよなぁー」と答えた。 子どもの成長はまちまちだから同じ小学1年生でもかなり違うようだ。まあこんなものかとも思う。
by tonjies
| 2007-02-01 20:38
| 豚児1号 ケイタ
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