文房清玩
ケイタが新しい筆箱を買って貰って嬉しそうにしていた。なんども鉛筆を入れ替えてみたり、開けたり閉めたりして遊んでいる。
筆箱とか文房具を新しくするのってうれしいものなんだよね。とカミサンと話した。
文房趣味、文房清玩(ぶんぼうせいがん)という言葉があるが、それかと思う。
そういえばずいぶん前になるが、20歳の頃、どうしても明治の文豪が使っているようなパーカーの万年筆が欲しくて無理して数万もする万年筆を買ったことがある。でも、あれだけ欲しかった万年筆なのにそれで何かを書いたという記憶もほとんどなく、今も押入れの隅でケースに入ったままホコリをかぶっているはずだ。あれはなんだったのだろうと今でも思う。 文房生活に必要だとでも思ったのだろうか。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』より
文房趣味
文房趣味とは、文房(書斎)を中心に発展した中国文人の趣味である。文房清供あるいは文房清玩という場合もほぼ同義である。本来的に読書人である文人は文房において起居し、同時に趣味生活を実現する拠点とした。「明窓浄几」と表現されるように明るく清浄な書斎の環境が理想とされ、この限られた空間はひとつの小宇宙と見做され、そこに関わる文物のほとんどが趣味趣向の対象となった。
中略
文房趣味の代表格として筆・墨・硯・紙が挙げられる。
文房で古書画の鑑賞に浸り、墨を擦り、詩を詠じ、友と酒を酌み交わして清談に耽ることが文人の理想的な文房生活といえる。
友と酒を酌み交わしてワイ談に耽ることはあっても、墨を擦ったり、詩を詠じたこともなく、明るく清浄な書斎(僕の部屋)は
猫のトイレ置場になっていていつも猫砂が散らかっている。中国文人の理想的な文房生活とはほど遠い。