(ガク)
パンツへの道 その後
ウンチの時ぎりぎりにならないとガクは教えてくれない。
前回、
パンツへの道 卒業で、
「ウンチィーッ!出るぅー!」と叫んでから15秒ぐらいしか余裕がないのだ。家の中にいる時はそれでも何とか間に合うけれど、外出先でこれをやられたら、たぶんほとんどアウトだろうと思う。
『パンツへの道』はなんとかエンディングを迎えてたけれど、スリルとサスペンスに満ちた『エピローグ後』がなんだかありそうだ。
と書いたけれど、そのスリルに満ちた『エピローグ後』がさっそくやって来た。
いつものように「ウンチぃー」と叫ぶガクを、母親があわててズボンと一緒にパンツを下ろしてトイレに連れていこうとした時のことだ。
「わぁーもう出てるッー!」
母親の叫び声にあわてて駆けつけると、脱がせたパンツから落ちたウンチが廊下に転がっている。
僕は毎朝の犬の散歩の時、ビニール袋でウンチを拾っているので、転がっているウンチを拾うのには慣れている。テッシュと裏返しにしたビニール袋で手を汚さずに拾うのだけれど、まさか家の中でこれをやる羽目になるとは思わなかった。
「他にも落っこちていないよね」
母親が部屋の中を探し回っている。部屋の中でウン子を踏みつけるのは是非とも避けたい事態だ。