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ケイタの秘密
「2階に行って“戦い”をしよう」 とケイタがいう。僕と2階の寝室で『戦い』と称してボクシングやプロレスの真似事をしているのだが、このときケイタは布団の上で飛んだりはねたり、枕をぶつけ合ったりするのをことさらに喜んでいる。 子供と枕投げなんて今の時期しか出来ないのだから、と僕は思うのだがカミサンが嫌がるので最近はやらないようにしている。 といってもケイタは布団を使って戦いたいと思っているらしく、母親の目を盗んで二人でこっそり暴れているのだ。 そんな時ケイタは、 「ママにはないしょだよ」「ひみつだよ」と言っている。 ただ今のケイタにはナイショや秘密ということがあまりよくわかっていないらしく、階下の母親のところに自分で「お布団で遊んだ」と告げ口にいってるのだ。 「お父さんがやれっていったんだよ」などとひどいことまで言っている。自分で始めたくせに人のせいにしたり、なかなかしたたかな奴なのだ。 僕は、子供が親に秘密を持つとということはとてもいいことだと思う。親に言えない(あるいは言わない)秘密を持つことで子供は一個の人間として成長していく。 必要以上にそれを暴いてみたり子供の人生に侵入する親は支配欲にとらわれているだけで、子育てということに関して基本的に間違っていると思うのだ。 ただケイタはまだあまりにも幼すぎるようだ。秘密あるいは内緒事というの心の重みに耐えられないのだと思う。まあ、それはこれから何年も先でもかまわないことなのだから、今のところこんなもんなのだろう。 先日ケイタと犬の散歩に行っているときに、自転車で転んだケイタがひざを少しすりむいた。血も出なかったし本当にたいしたことがないケガなのだが、ケイタがことさら泣き出した。 「ママに言って消毒液をつけてもらおう」と僕が言うと、ケイタはさらに大声で泣き出した。 「ママには言わないでぇー、消毒液はつけないでぇー」 消毒液といってもマキロンのことなのだが、ケイタはこれをつけることをひどく嫌っているのだ。 ケイタが嫌だったらママには言わない、と納得させてやっと泣き止んだ。 帰りに道でもケイタは、 「ママには言わないで、ママにはないしょだよ」とくり返し念を押していた。 「いいよ。お父さんは言わないから」よほどマキロンをつけるのが嫌なのだなと思いながら僕はそう言った。 それなのに家に帰って、カミサンのいる前で内緒のそぶりを見せるケイタに母親が「何?」と聞くと、ケイタはころっと態度を変えて転んですりむいたことを自分からうれしそうにしゃべってしまった。 帰り道でしつこいくらいに言っていたのはなんだったのだろうか。 笑ってしまったのは、その後ケイタと二人でお風呂に入っている時のことだ。 ケイタが何を思ったのか、 「転んだことはママにはないしょだよ」と言い出した。 「内緒も何も、さっきケイタが自分でいってんだろーが!」 ケイタが親に秘密をもつ年頃になるのは、まだ何年も何年も先のようだ。
by tonjies
| 2004-05-02 23:54
| 豚児1号 ケイタ
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