においにうるさい渓太
どんな匂い・・・?
ケイタはどういうわけかニオイに敏感だ。ただ困ったことにどんなニオイに対しても、
「くさい」と言う。
匂いがする=「臭い」と思っているふしがある。
本人は「変わった匂いがする」と言ってるつもりなのかもしれないが・・・。
たとえば、僕がクロレッツの飴をなめていると、
「おとうさん、くさい。」と言う。
母親もちょっとヘアスプレーのにおいでもしようものなら、すかさず、臭いといわれてしまう。
ケイタは全然気づいていないけれど、この「くさい」という言葉は相手を打ちのめすにはかなり有効な言葉だ。言われた相手は相当に傷つく。
実際、母親やババはケイタに「臭い」と言われて、だいぶショックを受けていた。
最近ではそれにも慣れてきて「ああ、また言っているよー」くらいに思えるようになったが、最初に言われた人はいちおうにショックを受けるみたいだ。
この間、ス-パーのレジでレジを打っていたおばさんにも、「このおばさん、臭いです」と言いそうになって(実際にかなり化粧臭かった)慌てたことがあった。
おかしなことにひとつだけ例外が、シーブリーズの匂い。これだけはケイタのお気に入りみたいで
僕がひげそり後につけていたりすると、ケイタは、
「おとうさん、いい感じですねー」と言っている。
おかあさん、なぁーに、
おかあさんって、いいにおい、
せんたくものの、においでしょ
しゃぼんのあわの、においでしょ
おとうさん、なぁーに
おとうさんって、やなにおい
たばこのヤニの、においでしょ
オナラのくさい、においでしょ
(2番の作詞はころすけポー)