車に乗っていたとき・・・
突然変なことを言い出す
車に乗って後部座席のチャイルドシートにくくりつけられた渓太が何か言っている。
いつものことだ。
一人で窓から見える車の車種をいってみたり、信号の色が変わったことをドライバー(父親の僕)に教えたりしている。
「赤ブーブかっこよかったんねぇー、消防車バイバーい、パトカーのぱと君、いたねーぇー・・・信号赤だよー、止まってくださーい、おとうしゃーん。」
一人でしゃべっている渓太に、隣に座っていた母親が「そうそう」と適当に相づちを打っていると、
突然、渓太が叫んだ。
「そうそうじゃありません。わたしはねぇー、社長しゃんでしゅよッ!」
いきなり何を言い出すのかと思ったが、ネタ元はいつも見ている車のビデオだったりする。
解ってはいるけれど、そのあまりのタイミングのよさに、しばらく笑いが止まらなかった。
(そうかぁー、渓太は社長さんだったのかぁー。さしずめ、僕は専属運転手というとこか・・・)
お祭りの子ども山車の上で、
太鼓を叩く、無法松・豚児